Cultiva(カルティバ) STX フックについて その3

今回はがまかつトレブルSP MH#2とSTX-58 #2を比較してみます。

がまかつフックとの比較

以下に撮影方向違いの2種類の比較写真を掲載しています。

図1 左:STX-58 #2、右:がまかつトレブルSP MH#2

図2 左:STX-58 #2、右:がまかつトレブルSP MH#2

STXとがまかつトレブルSPの形状比較した結果は以下の通り。
(あくまで相対的な比較です。以下番号と図中の番号は対応させています)
① STXに対してフックポイントのロングテーバーは短く、鋭さが劣る(針掛かりが悪い)
② STXに対してバーブが小さい(貫通性に優れる)
③ STXに対してショートシャンク(フックを魚に掛けた際に針が深く刺さりにくい)
④ STXに対してショートスロート(ホールド性が低い→バレやすい)
⑤ 針先はストレートタイプ
(最初の針掛かりがしやすい、合わせた際に針が深く刺さりにくい)
⑥ がまかつはマジックアイの採用(アイ頂上部が一部扁平断面)
(スプリットリングが装着し易い、アイの強度が高い)
⑦ がまかつはセンターバランスアイと呼ばれる通り、トレブルフックの中心軸に対して
オフセットしていない(自然なフッキングポジションを維持)
⑧ STXに対してフックの溶接にムラが無い(フックの強度に影響?)
(1個の比較なので製造ばらつき含めて完全にそうかは不明ですが)

以上が外観上比較した結果で結論としては、がまかつフックに対して
STXフックは貫通性・ホールド性については優れていると考えられます。
ただ、強度・防錆性など総合的に見ると一長一短があります。

どの点を重視するかユーザーによって判断は分かれると思われますが、
個人的には、STXフックのキャッチコピーに謳っているように釣り針は
「強く、鋭く」あるべきという点で、TAFF WIREの恩恵により鋭さが
圧倒的に増したSTXフックを推したいと思います。

参考 Owner(オーナー)社のフックの表記について

オーナー社のフックの表記について例を参考に以下掲載します。
例) ST-36BC
●最初のローマ字(例では”ST”):フックタイプ(例ではStinger Trebleの頭文字なのでトレブルフック)
※バーブレスタイプはSTBLと表記
●最初の数字(例では”3″):パワークラス(太さ)(例はミディアムクラス)
●二つ目の数字(例では”6″):針先形状(例はストレート)
●数字の後のローマ字(例では”BC”):コーティング剤(例はブラッククローム)

パワークラスは以下のように大別しています。
1:EXファイン
2:ファイン
3:ミディアム
4:ミディアムヘビー
5:ヘビー
6:EXヘビー
各パワークラスの対象魚
1〜2:トラウトや小型ロックフィッシュ用
3〜4:ライトジギングやシーバス用
5〜6:ショアやオフショアのビッグゲーム用
7:GTやマグロ用

針先形状は以下のように大別しています。
1:カーブポイント(針先が内側に向いたタイプ)
6:ストレートポイント(針先がまっすぐなタイプ)
7:トレブルフック本体が少し長めになったタイプ。基本形状は”6”と同じ
8:STXシリーズで使われているロングテーパー形状

コーティング材は代表的なものは以下の通りです。
BC:ブラッククローム
TN:すず

 

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