初めての方必見 沖磯・地磯 渡船の利用方法

磯は概して潮通しがよく、水深もあり、その分大物が釣れる確率が高くなります。釣り人にとって魅力的でもあるそのような沖磯や陸から行くことが不可能な地磯に渡りたいという方もいるかとは思います。

通常沖磯は渡船業者を使って渡りますが、初めて利用する場合は分からないところもあって多少躊躇しますよね。
そこで今回は磯に渡る際の渡船の利用方法についてまとめてみました

私が利用するのは主に伊豆の渡船屋なので他のエリアとは多少ルールが異なるかもしれませんが、その点はご理解・ご容赦ください。

● 行きたいエリアを選ぶ

まずは行きたいエリアを選びましょう。伊豆半島の場合には沖磯があるエリアの南伊豆と西伊豆エリアが中心になります。渡船業者のホームページやSNSの情報などから、最新の釣果情報をチェックしてエリアを選択しましょう。ただし、すべての渡船業者が釣果をホームページに掲載しているわけではありません。

● 磯を選ぶ

渡りたい沖磯を選ぶためには、沖磯の情報が必要になりますが、渡船屋のホームページの中には渡磯対象となる磯の潮通しや水深などが書かれたものがありますので参考にしましょう。また、情報が無い沖磯については磯釣りの情報雑誌やホームページ、または磯の航空写真を掲載した書籍もあるので、そういった情報を参考にして選びましょう。

● 渡船屋を選ぶ

渡りたい沖磯が決まったら次は渡船屋です。一つの磯に対して複数の渡船屋が渡しをしている場合もありますが、基本的にはどちらを使用しても問題ありません。ただし、出船時間については注意が必要です

エリアによっては取り決めがあり、出船時間は各渡船業者同じになる場合もありますが、そういった取り決めが無いエリアは、出船時間が異なります。事前に渡船屋に確認しましょう。

また磯割がある沖磯もあり、日によって磯ごとに渡船業者が決められているため、ホームページなどを確認して、渡船屋を選びましょう。

● 渡船屋に予約する

では渡船屋が決まったら予約しましょう。通常は電話で予約しますが、渡船屋も24時間営業では無いので営業時間に連絡するようにしましょう。(朝が早い代わりに夜は早めに営業が終わる場合もあるので注意)

渡船業者によっては事前予約も可能な場合もありますが、天候が悪い場合は出船を中止する場合があるので渡船利用日の前日に連絡して出船有無を確認するのが賢明です。また、集合時間・迎え(磯上がり)の時間・駐車場所を確認し、名前・人数・釣り方(餌 or ルアー)を伝えましょう。季節によって日の出の時刻が変わるため、それに合わせて集合時間も変動するので忘れず確認しましょう。

また迎えの時間を早める場合には、対応が可能かどうか確認しましょう。

● 渡船屋への集合

渡船利用当日の行動ですが、大抵の場合は車を利用するかと思いますが、複数で行く場合には、渡船屋の駐車スペースも限られている場合もあるため、可能な限り同乗して、車の台数を減らしてください

また、時間に余裕を持って行動しましょう。集合時間ちょうどに合わせて行くのは、渋滞やスピードの遅い車に引っかかったりすることで集合時間に間に合わないリスクがあります。そのため、ついつい無理な追い越しをしたり、スピードを出したりして事故のリスクも高くなります。早めに到着して現地で睡眠をとる時間を持てるくらい、余裕を持って行動しましょう。

● 渡船屋で名簿を記入する

現地に到着したら、決められた駐車場に車を止めましょう。到着時間が早い場合にはまだ渡船屋が開店していませんので、開店するまで着替えやタックルの準備をするなどして待ちましょう。開店時間は集合時間の早くて30分前くらいには開店しているケースが多いです。

開店したら、お店の方にはきちんと挨拶をして名簿に記名しましょう。万一の事故に備えて名簿に記名するのが義務付けられていますので、フォームに従って氏名・住所・連絡先を記入しましょう。記名後は渡船屋の船長などに最近の釣果を確認するなども良いと思います。また、渡船屋によっては昼食用のお弁当を予約できるので、予約する場合は伝えましょう。

渡磯先はこのタイミングで船長に伝えるか、乗船してから船長に伝えることになります。

記名が終われば自分の車に戻り、準備が終わっていなければ準備を済ませてください。

● 渡船に乗船する

集合時間ちょうどに乗船できる渡船業者もあれば、集合時間からある程度時間が経ってから乗船できる渡船屋などまちまちです。そのため、集合時間までには準備が完了するようにしましょう。

複数の渡船業者がある場合には複数の船が同じ乗船場所に停まる場合があるので、その際には船の名前を確認して自分が予約している渡船屋であることをきちんと確認しましょう。乗船できるようになれば、荷物を全て船に積み込んでいざ出発です。最後に忘れ物が無いか念入りに確認しましょう。

風が強い日や波が高い日は、波を被らないために船の後方(船長室の後ろ)に移動した方が無難です。

● 渡磯する

出船すると船長が行き先を聞いてくる場合がありますので、目的の磯を伝えましょう。また迎え時間を早めたい場合には、その場で船長に伝えましょう。

渡す磯の順番は渡船屋ごとに決められていたります。どの磯が目的の磯かわからない場合は船長に確認しましょう。

目的の磯に到着したら、自分の持ち物一式をみよしに持っていきます

さあ、最も気をつけないといけないのがこの船から乗り降りする時です

下船する際には、船の舳先の手すりを掴みながら移動し、安全のため必ず手ぶらで船から降りましょう。高波によって船が大きく上下に揺れて腰を強打した方を見たことがあります。高波が来た時には船が磯にぶつけられたりして、想像以上の力が体にかかります。また、渡る時には両足のそれぞれが船と磯に同時に付かないように、片足だけをどちらかにつけるようにしてください。突然の高波が来た時に危険です。

いずれしろ波のタイミングを見計らって下船してください。

無事降りたら、船内の方が自分の荷物を手渡してくれるので、速やかに受け取って船から離れましょう。

挨拶は忘れずに。

逆に他の方が下船する場合には、荷物を手渡しするのを手伝いましょう。(ただ渡船屋によっては渡船屋の方(船長ではない)が手渡す場合もあるかもしれません。)

● 釣りの準備

まずは波の状況を確認して、自分の荷物が波にさらわれないように置き場を見極めましょう。決して磯が濡れている場所に荷物を置いてはいけません。潮汐による潮位の変化も考慮しましょう。磯全体が波をかぶる場合には自分の荷物が流され無いようにチャランボに荷物をつないでおかなければなりません。

さあ、やっと釣りの支度にかかります。

準備ができれば自分の釣り座を選んで釣りを始めましょう。隣に人がいる場合には挨拶を忘れずに。

● 渡磯後

渡船屋によっては途中見回りに来てくれるので、磯変えを希望する場合には船長と相談しましょう。

● 迎えの準備

迎えの時間が迫ったら、時間の余裕を持って帰り支度を始めましょう。迎えの船が来た時にまだ帰り支度ができていない場合には、他の渡船利用者に迷惑をかけることになります。準備ができたら、船を降りた場所と同じ位置の近くに荷物をまとめて準備しておきましょう。(磯によっては潮位や波の関係から乗船位置が変わる場合もあります)

● 乗船する

迎えの船に乗船する場合も下船する場合と同じで、自分以外にも磯に釣り人がいる場合にはまず自分が手ぶらで先に船に乗り、その後荷物を手渡してもらえるようお願いしましょう。自分しかいない場合には、すでに船に乗り込んでいる方に自分の荷物を受け取ってもらい、全て積み込んだ後に手ぶらで速やかに乗船しましょう。その時に波のタイミングを見計らって乗船してください。

● 帰港する

途中他の磯に寄って、他の渡船利用者を迎える場合がありますので、荷物の受け取りなどは積極的に手伝いましょう。(ただ渡船屋によっては渡船屋の方(船長ではない)が手渡す場合もあるかもしれません。)

船長から釣果を聞かれる場合があります。

帰港したら磯に渡る時と同様に、先に自分が降りる場合には他の方含めた荷物を堤防から受け取りましょう。また、逆の場合には荷物を下船した方に手渡しましょう。

● 帰りの支度をする、料金を支払う

自分の荷物を片付けた後に渡船屋に行き、渡船料金を支払いましょう。(前払いの場合もあります)その際にお茶などを提供してくれる場合がありますので、お茶を飲みながら釣果や状況などを店の方に伝えましょう。タックルを洗うための水道がある場合もあるので、必要に応じて確認しましょう。

釣果があった場合は撮影しても良いかどうか渡船屋から確認される場合もあるので、問題なければ許可して撮影してもらいましょう。自分の写真や釣果がその日にホームページに掲載されることでしょう。(内緒で釣りに来ている場合には注意してください^^)

● 帰宅する

疲れていると思いますので、途中休憩しながら帰ることをお勧めします。

では気をつけて。

以上

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