ロッド・リールなどのタックルについては最新にupdateした以下の記事をご覧ください
はじめに
既報「ショアジギングタックル解説・おすすめ(ロッド・リール編)」にてショアジギングでのおすすめのロッドとリールを解説してきましたが、ロッドについては12メーカーで合計210本ものロッドについて調査しており、説明しきれていない分もあるので、ロッド価格と各ロッドごとの特性について表や図にしてまとめましたので、補足版として解説したいと思います。
ロッド価格帯
2017年10月時点での各メーカーのショア青物用ロッドであるショアジギング・プラッギングロッドの計12メーカー、ロッド210本分を対象に価格を調査し、価格帯として図にまとめました。
縦にはロッドメーカーを並べており、横はロッド価格になります。
価格レンジがわかるようにバーで価格レンジを各モデルごとに表示しています。
全体観として、まず価格レンジは9,300円〜80,000円であり、価格帯としては幅が広いです。
もう少し詳しくみていきましょう。
比較的価格帯が低くお手ごろなのはメジャークラフトとAngler’s Republic(パームス)です。ロッドバリエーションも非常に豊富です。
ダイワも低価格帯の設定もあり、お手ごろ感もあります。
この辺りはショアジギビギナーにとっても選び易いのではないでしょうか。
ロッドメーカーのZENAQやヤマガブランクスは5万円付近の価格帯になっています。
一方で価格帯が高いのは、がまかつ・天龍・MC works、意外にもシマノも比較的高めの設定です。
シマノ、ダイワ、アピア、がまかつ、天龍についてはハイエンドモデルとそうでないモデルで分けています。
まずアピアですが、ロッド素材にこだわり、QUATTROという名の通り、4軸カーボンなどのカーボンテープの配置と巻き数を最適化しています。
シマノはマッスルカーボンという素材がCOLTSNIPER XTUNEに採用されており、カーボン繊維を高密度に束ねてさらに隙間を樹脂で埋めて高感度と強度アップを図っています。
ダイワのショアスパルタンも同様に高密度カーボン繊維を採用しています。
がまかつのLUXXEジェットブルには史上最強クラスの引張り強度を持つ東レの炭素繊維とナノアロイ技術を適用した樹脂を採用することで強度と軽量化を実現しています。
天龍についてはカーボン繊維と樹脂に加えてカーボンナノチューブを加えて強度を増しています。
がまかつと天龍のロッドの価格もそれ相応になっているということですね。
ヤマガブランクスもブランクスに東レのナノアロイを採用しており、これはお値打ち価格なのかもしれません。
何れにしてもロッドの素材が進化しています。
グラスファイバーから始まり、カーボン繊維の時代を経て、今はナノ素材の時代になったということです。
ショアジギングロッド一覧
次は各メーカーから発売しているショアキャスティングロッドはショアジギング用もしくはショアプラッギング用なのかを表1にまとめています。(表自体は縦に長いです)
5、6列目にショアプラッギングとショアジギングという項目がありますが、それぞれどちら向けに開発されたロッドなのかを印で分類しています。両方○がついているのはオールラウンダーということでどちらでも十分な性能を発揮するということです。
この分類自体は、ホームページで掲載されている各ロッドの説明をもとに著者が分類したので、メーカーの見解ではないことをあらかじめご承知おきください。
◎:最適である
○:適している
△:適してはいないが使用可能
全てではないですが、10ftより短いものがショアジギングロッド向けになっている傾向にあります。
ZENITHなどはガチガチのショアジギング専用ロッドがラインナップされており、こだわりがあり分かり易いですね。
一方で、プラグスペシャルなどプラグの操作性を重視したロッドティップが柔らかいものも専用ロッドとして発売されています。
理由は以下の点だと考えています。
・大型の青物が釣れるという理由で、ショアキャスティングでのダイビングペンシルが活躍してきた
・ダイビングペンシル用のロッドとメタルジグ用のロッドが必要になってきた
・ショアゲームの磯までの移動の大変さを考えるとロッドは2本は持って行きたくない
ショアジギング・プラッギングのどちらもこなせるオールマイティなロッドは必要性が増してきたということです。
ただそれでもそれぞれ専用のロッドを持ちたいという方もいるとは思いますが、それはそれで良いと思います。
釣り人はこだわってなんぼですからね。
以上
[…] ■参考記事: 全210本!ショアジギングタックル解説・おすすめ(ロッド・リール編)補足 […]