STEP5 ショアから青物!おすすめショアジギング用リール(価格別・魚種別・初心者向け)

STEP5 ショアから青物!ショアジギングリール

はじめに

本記事ではショアジギングでおすすめするリールを紹介します。ロッドとは異なり、リール開発にはドラグ・ギヤなど高い設計技術が要求されるため開発メーカーが多岐にわたるということはなく、シマノやダイワなどといった主要メーカーでしか開発されていません。そのため、両社から発売されているリールを中心に説明します。

目次

シマノ・ダイワ ショアジギング用リールのラインナップ

ショアジギングに用いるリールはソルトウォーター向けのリールになります。シーバスなどで使用するリールよりもドラグパワーが強化されています。そのソルトウォーター向けリールのモデルとその価格帯について見ていきましょう。図1は縦にメーカー、横にリール価格(市場価格相当)を並べています。赤い線は各モデルの価格帯を示しています。定価に対して20%割引いた価格を市場価格相当としています。実売価格は発売日からの経過日数などの影響を受けるためこの価格に対して前後します。

図1 各メーカー SWリールモデル別 価格帯

ハイエンドモデルからそうでないモデルまでありますが、それぞれのモデルの違いは主にギヤ・ベアリング数・筐体の素材の違いになります。

リール価格データ

今回調査したリールの平均・最低価格・最高価格は以下の通りです。
 ・平均価格 48,063円
 ・最低価格 11,200円 ダイワ BG
 ・最高価格 116,880円 シマノ ステラSW 30000

ショアジギング用リールに求められる特性

ショアジギングでリールに求められる特性は主には以下のようになります。

  • 耐久性
  • ドラグのパワーとスムーズさ
  • 軽さ
  • 巻き心地(滑らかさ)

ショアジギング用リールを選ぶポイント

まずはダイワとシマノの両メーカーの特徴についてまとめます。

ダイワとシマノのリールの違い

結論から言うと両社のリールは大きな違いは無く、どちらを選んでも良いです。耐久性については、その内の指標の一つである”塩噛み”はダイワはリールに宇宙服で開発で生まれた磁性流体を用いたマグシールドを採用しており、磁力の力で塩が内部に入らないようにする耐塩噛み性が高いベアリングを採用しているのが特徴です。ただし巻き心地について言えばシマノ ステラの方がダイワ ソルティガよりも良いと思います。(いずれも現行モデルでの比較で個人的な意見です)リールの重量は両社そう大きくは変わりません。

メーカーイメージとしては、ダイワはマグシールドの採用で先進的なイメージがあり、シマノはリールの中のボールベアリングの数も多く、リールの巻き心地にこだわる職人的なイメージでしょうか。基本的にはシマノ・ダイワは個人の好みで選ぶことになると思います。

ショアジギング用リールで確認すべきスペック

リールに求められる特性に対してリールを選ぶにあたってのポイント(確認すべきスペック)をまとめます。

リールを選ぶポイント
  • リール番手
  • PEライン糸巻き量
  • ギア比
  • リールウェイト

リール番手

リールにはリールの基本性能を分類する「番手」と呼ばれるものがあります。番手が大きいほどリールのドラグパワーが高くなり、リールのスプールのサイズも大きくなり、リール重量も増えます。つまりより大物を釣るのであれば番手の大きい方を選びます。ただしシマノとダイワの番手には違いがあり、同じ番手同士の比較はできません。ではその番手がどのように異なるのかドラグパワーと番手とで両メーカーの違いを見てみましょう。リールはシマノはステラSW、ダイワはソルティガを使って比較してみます。図2では横軸は最大ドラグ力、縦軸はメーカーとリール番手を並べています。

図2 シマノとダイワの番手の違い

図2 からもわかるようにドラグパワーの観点ではシマノ・ダイワのリール番手は以下の対応になっています。
シマノ 4000番 – ダイワ 3500/4000番
シマノ 5000/6000番 – ダイワ 4500/5000番
シマノ 8000番以上 – ダイワ 6500番以上

基本的にリール番手はPEライン対応号数と糸巻き量から決めるので次に説明します。

PEライン糸巻き量

ショアジギングであればPEラインの長さは最低200m以上は必要になります。ただしメタルジグを100m以上投げることを考えれば、300m以上巻ける余裕のあるリール番手をお勧めします。ただし同じ番手ではPEライン号数によってPEライン糸巻き量が変わるので、自分のターゲットとなる魚に合わせてPEラインの号数を決め、300m以上巻ける番手を選ぶことになります。

ターゲットの魚とPEラインの号数の目安を以下にまとめました。フィールドによっては、水深が浅く根ズレなどのリスクがある場合もあります。その場合には多少強引なやりとりが必要になるので、PEライン号数を1号増やすなどの対応が必要になるかもしれません。

ターゲット魚種とPEライン号数

  • ワラサ、メジロ : PE3号
  • ブリ10kg以下、ヒラマサ4kg以下 : PE4号
  • ブリ10kg以上、ヒラマサ8kg以下 : PE5号
  • メーターオーバーヒラマサ : PE6号
  • マグロ、イソマグロ : PE6号以上

上記のリストからPEライン号数を決めて、PEラインを300m以上巻ける必要なリールの番手を決めましょう

ギア比

ギア比とはリールハンドルを一回転させた時のスプール回転数です。ある基準のギア比に対してスプール回転数が多い(ギア比が大きい)ものをハイギアと呼びます、逆に回転数が少ない(ギア比が小さい)ものをローギアと呼びます。ハイギアの方がリールハンドル一回あたりの巻き数が多くなります。その分リールを巻き取る力は大きくなる(重くなる)という物理的な関係になります。ショアジギングではショートピッチジャークではひとしゃくり1m程度もしくはそれ以下の巻き上げになります。リール一回転でしゃくり上げるストローク(長さ)に合うようにすればテンポ良くジャークできるようになります。そのため、ギヤ比は巻き取り長さが1m/ハンドル1回転程度となるHG/XGクラスをおすすめします

10ftの長さのロッドをロッド角度20度(水平から20度ロッドの先端を上げた位置)しゃくるとおよそ1mしゃくり上げることになります。

リールウェイト

STEP4でもまとめたようにショアジギングは疲労との戦いでもあります。しゃくる時に重りとなるリールは軽いに越したことがありません。それ以上に気をつけなければならないのは、ロッドとの重量バランスです。きちんとターゲット魚種にあう番手のリールを装着すれば基本的には問題ないでしょう。

おすすめショアジギング用リール

では最後に私がおすすめするショアジギングロッドを価格別・フィールド別、初心者向けにまとめます。

価格別

価格別おすすめショアジギング用リールは以下の通りです。
ショアジギング用リールの価格については市場価格相当(定価に対して20%割引)でまとめています。

魚種別

魚種別おすすめショアジギング用リールは以下の通りです。

初心者向け

初心者向けおすすめショアジギング用リールは以下の通りです。初心者向けですが、リールはある程度ハイエンドに近いほうが良いと考えています。最初が肝心では無いですが、リールの性能は値段によって全く変わってきます。中途半端なモデルよりも多少割高でもハイエンドに近いリールを選ぶのをおすすめします。またハイエンドに近いリールはリセールバリューもそれなりに高いので、すぐに手放したとしてもヤフオクなどで売却すればそれなりの金額が戻ってきます。

まとめ

では最後にこれまでの内容をまとめます。

まとめ
  • メーカー別ショアジギング用リール価格帯
    平均価格は約4万円、定価で11,200円〜116,880円のレンジ
  • ショアジギング用リールの選びのポイント
    リール番手
    PEライン対応号数と糸巻き量から決める
    PEライン糸巻き量
    PEライン号数は魚種から決定し、糸巻き量は余裕を持って300m以上巻けるようなリールをセレクト
    ギア比
    ジグのジャークストロークにあったXG/HGのギヤをセレクト
  • おすすめショアジギングロッド
    価格別、魚種別、初心者向けおすすめロッドを紹介

以上でSTEP5は終了です。
次はSTEP6「おすすめショアジギング用メタルジグ」です。

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